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バンガードETF VYMのアニュアルリポートを読んでみました

 

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よくあるフリー画像みたいなの撮っちゃいました。

2020年8月にバンガードグループが日本での営業終了というニュースが巷に流れたとき衝撃が走ったものです。現在も引き続き取引は行えますが今年2021年2月末日を持って日本語でのホームページが閉鎖されてしまいます。

 


 

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そのため今年私は、バンガードETFの中でも保有しているVYM(米国高配当株式ETF Vanguard High Dividend Yield ETF) のアニュアルリポートを読んでみることとしました。英語は苦手なのでなんちゃって翻訳です。( *´艸`)

 

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ファンドの2020年パフォーマンスは-8.19%でベンチマークとしているFTSE High Dividend  Yield Indexでは-8.16%,米国市場は10%の成長とありなかなか厳しい状況です。理由としてはコロナウィルスの影響を受けた時価総額の多い企業での配当のカット、パフォーマンスの低下があるとされています。特に金融、石油、ガス、情報通信において顕著でありこれをテクノロジー、素材、産業で相殺したとの記述がありました。

 ちなみにFTSE(フッツィー)ですが、FTSEはイギリスのロンドンに拠点を置く株価指数を提供する会社です。S&Pを提供しているスタンダード&プアーズみたいな格付け会社のようなものでしょうか、あまり詳しくないのでそこは飛ばします。

次はファンドの銘柄構成をザっと見ていきたいと思います。

 

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全部で11セクターあり表の上から順番に素材、一般消費財、生活必需品、エネルギー、金融、ヘルスケア、資本財、不動産、テクノロジー、情報通信、公共事業からなります。私は個人的に一般消費財と生活必需品の区別があまりついていません。

構成は金融で18.9%,生活必需品で14.3%,ヘルスケアで14.1%を占めております。47.3%を3つのセクターで占めています。他に資本財10.3%,公共事業10.1%となります。

ちなみにS&P500構成のの上位5業種は情報通信(20.6%),ヘルスケア(14.8%),金融(13.3%),情報通信(10.1%),一般消費財(9.9%)ですので生活必需品が多くを占めるVYMは対照的ですね。各セクターの企業の配当政策が伺えます。

続いては各セクターごとに構成銘柄を見ていきたいと思います。

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まず素材なのですがいわゆるB to Bの企業ばかりで聞いたことのない会社が目立ちます。セクターの3割以上を占めるLinde Picですがイギリスに本拠を置く産業用ガス最大手の会社のようです。買収や部門の売却を100年以上繰り返して拡大を続けており複雑で調べてみるとなかなか面白そうです。

一般消費財では言わずと知れたウォルマートマクドナルドだけで57%を占めています。

VYMの中で生活必需品セクターは14.3%を占めておりP&Gで1/4ほどを占めています。コカ・コーラペプシの2銘柄を含めると50%以上を占めている状態です。ファンド全体では3銘柄で7%を構成しているんですね。

続いてエネルギーセクターがありエクソンシェブロンのみで5割以上を占めるなかなか偏った構成となっております。原油価格に左右される不安定なものなのでエネルギーセクターの割合が少ないことが救いです。

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続いて金融セクターですがこちらはファンドの18%を占めるだけあり構成銘柄がかなり多いです。ただこんなに銘柄数が多いのにも関わらずJPモルガンのみで1/6、バンクオブアメリカで1割を構成しています。

ヘルスケアに至ってはファンドの14.1%を占めていますが構成銘柄がダントツで少なくジョンソンエンドジョンソンで1/4を構成しています。個別銘柄でも持っていますが1銘柄だけでファンドの3.5%を占めているのでこれからも意識してみていきたい銘柄です。

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資本財は以外にもユナイテッド・パーセル・サービスが一番多くを占めており1割です。スリーエムではないんですね、ちなみに構成の2位でした。

調べてみますとアメリカの貨物運送会社で貨物航空もしているみたいです。

情報通信ではベライゾンとAT&T合わせて5割を占めます。

他にも1年間の売買回転率の情報があり3年間で大体10%前後でした9割は持って年を越したみたいですね。

最後にファンドの受託者の紹介が出ておりましたがざっくりいうと経営者、学者、Public  services (公務員や公益企業職員?でしょうか)S&P500企業の経営陣と比べるといろいろなバックグラウンドを持っており学者が多い印象を覚えました。経営者についても一様読むようにはしていて薄ーい感想しか持たないのです。しかし2016年ごろマルボロでおなじみのたばこの製造企業アルトリアグループの経営陣の一人の女性がトランプ政権下でポストを得ているのを知ったり元FDAアメリカ食品医薬品局)職員が役員のポストに就いているのが知れて業界や会社の特徴を感じることができます。

特に政府による規制の厳しい会社(たばこ、大麻、製薬、アルコール)では経営者について見てみると面白いと思います。

 

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