【旅行】大阪市立美術館メトロポリタン展行ってきました たまには芸術も
年末にメトロポリタン展に行ってきました。
今回の展覧会はニューヨークのメトロポリタン美術館にて天井を天窓に改装するとのことで、その間日本に貸し出すことが決まったようです。
なんでも天窓にすることにより自然光で絵を映し出すんだそうです。
絵が描かれた当時、電球で絵を見ていたか?日光、ろうそくの明かりで見ていたんじゃないのか?という考えからこのような展示方法を取ったんですね。
メトロポリタンの作品を日本で一度にこれだけ見れる機会はめったにないため、これは逃せないと夜行バスに乗って大阪に向かいました。!(^^)!
私、実は22歳の時に3週間ヨーロッパ周遊をして以来美術に興味を持っています。
元々歴史には興味を持っていたのですが、教科書で見たやつだ!この作品についてもっと知りたいと思って以来関心を持ってます。
結構、歴史にかかわることもあって面白いんですよね。
500年も前の絵が目の前に残っていると考えるとロマンありますよね。
特に私としてはラ・トゥールの絵を見れたのが収穫でした。
ルーブル美術館にもありますが、ちょうどフランス美術のコーナーが当時改修中で見れなかったので今回見れて良かったです。
鮮やかな服装で劇の1シーンをとらえた様な作品だと言われていますね。
ギャンブラーとしては、スマホのホーム画面にしておきたいような作品です。
館内では写真撮影はできないので画像は拾い物です。
【ダイヤのエースを持ついかさま師】ルーブル美術館所蔵
【女占い師】 メトロポリタン美術館
他にも見処としてはモネの睡蓮がありました。
何百にも及ぶ作品数があるため私も見たことがありますし、日本でも見ることが出来ますが、今回のものは晩年のものだそうです。
ずいぶん水面が波立っており睡蓮もぼやけて見えますが、モネは目の病気に晩年苦しんでいたので彼にはこのように見えていたのかもしれませんね。
同じものでも人によって見え方が違うのだなとも感じましたし、画家個人の内面にも触れることが出来たように感じました。
目の病気が後期の作品に影響を与えていると言われていますが、水の揺らめきが出てて私は好きです。私も視力が良い方じゃないのですが、なんだか単一の見え方だけじゃなく、人によって色々な見え方があっても良いと肯定されているようでした。
モネ 【睡蓮】メトロポリタン美術館
最後に私が思わずレプリカを買った作品です。
イギリスのロマン主義の画家ターナーが44歳の時に初めてヴェネツィアを訪れた時に描いた絵です。
1835年と言えば産業革命で強国となったイギリスですが、古代ローマの時代以来文化としては僻地の島国というコンプレックスを抱えています。
そんな国の画家があこがれだったヴェネツィアを訪れ感動し、それを絵で表現しようとした気持ちが作品に現れていて好きです。
実際に美しい景色ですが、とことん美化されているのが見て取れます。晴れ渡るような空、それでいて湿度の高く柔らかい印象の水面や空気、ユートピアみたいな描き方されていると思いませんか?
私も田舎者ですし、よその土地に行って心を動かされることがありますし、実際にヴェネツィアに行って感動しました。なんか親近感湧いちゃいました。( *´艸`)
ターナー 【ヴェネツィア、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂の前廊から望む】
因みにメトロポリタン美術館はアメリカ独立後90周年の折に設立が計画されたようです。
南北戦争の数年後のことですね。既に強国としての地歩を固めつつある時期です。ただイギリスを始めとしたヨーロッパ諸国と比べると歴史が浅く文化的な下地は少ないです。こういった負い目から文化振興に力を入れてきたのではないでしょうか
他にもアフリカ、中東、ヨーロッパ、ラテンアメリカの古代の遺物も展示されているようなのでいつか行ってみたいです。
ニューヨークなので、ウォール街で、メトロポリタン美術館と金融、美術をテーマに回ってみると楽しそうです。
大阪では終わっちゃいましたが、東京は5月までやっているそうなので是非お出かけしてみてはどうでしょうか?
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メトロポリタン美術館トートバッグ
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