ウクライナ クラマトルスクについて
私の友人に、ウクライナのクラマトルスク市在住のトーニャちゃんという友人がいます。
彼女は、アマチュアのモデルをしており時折写真を見せてくれます。
クラマトルスク市は、ドネツク州に属しています。このドネツク州ですがなかなか複雑な地域です。
クリミア同様元々ロシア系の住民が多く新ロシア派の住人が多い地域です。
現在ロシア連邦への編入を求める分離独立派が、2014年以降独立を宣言し占領を続けています。
こちらが外務省のホームページより引用した安全情報です。黄色がレベル1十分注意
、若干オレンジ色がかったクリミアやドネツク州、ルハンスク州などはレベル3で渡航中止勧告が出ています。
外務省渡航情報
国内紛争の経緯
1991年ソ連からの独立以降ウクライナは、脱露の方針を掲げながらも天然ガスをロシアに依存し、その中で並行して欧州との関係性を築き上げていきました。
加入こそしないものですが、EUROやNATOへの接近を深めるウクライナに対しロシアでは警戒感がこれまで高まっていました。
こちらがNATO加盟国のの地域地図なんですがロシアが包囲されつつあるのが見て取れると思います。加盟していないのはロシアに接する国は北欧とベラルーシ、ウクライナぐらいのものです。
そのため欧州、ウクライナ双方ロシアを刺激しないよう現在もNATOに加盟せず微妙な距離感を保っています。
そんな状況の中でヤヌコービッチ政権でEURO連合との政治・貿易協定が見送られます。これに対しキエフ市内にて親西欧派による市民が蜂起し、ヤヌコービッチ大統領逃亡で事件は終結します。
これが2013年のユーロマイダン革命です。
これまでの親西欧、親露の均衡が崩れることとなってしまいました。
クリミアの親ロシア派では動揺が走り、これに呼応する形でロシアの軍隊が議会占拠し現在もクリミアはロシアの占領状態です。
この流れで2014年ドネツクでも親ロシア派が分離独立を宣言します。
ドネツク州はウクライナ全体の人口の10%を占め、古くから石炭、鉄工の生産が行われてきた経済の中心地であるため衝撃は大きかったことでしょう
ただ住民は普段通りの生活をしており、ウクライナ人としての帰属意識を持ち、境界を行き来しています。町も美しく是非訪れて見たいものです。
引用はこちらの本となります。
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